親太郎の葬儀の日も、大雪だった。
桜島も頭を真っ白に染めていた。
葬儀場には、たくさんの人が集まってくれた。
クラスメイト、担任、中学の時の旧友。
片山さんの姿もあった。
片山さんは、親太郎の棺の前で泣き崩れていた。
そっと、その肩を支えてあげる。
よろける体。
泣きはらした目。
あたしは、片山さんを抱きしめて一緒に泣いた。
あたしのライバルだった片山さん。
一度は憎んでしまった相手。
だけど今は、あたしの大切な友達。
ここまで親太郎に想いを寄せてくれて、すごく嬉しかった。
きっと、親太郎だって嬉しいはずだ。
親太郎とのお別れの時が刻一刻と迫っていた。
もう、親太郎の姿がなくなってしまう。
あたしは、親太郎の棺に張り付いてずっと離れなかった。
もう一度親太郎に触れたい。
もう一度、親太郎のえくぼが見たい。
もう一度、“菜緒”って名前を呼んでほしい――…
その時だった。
葬儀場が一気に暗くなり、何やらスクリーンがおりてきた。
そこに、親太郎の姿が映し出された。


