あたしは、家へは帰らずにまた親太郎の病室に戻った。
離れたくなかった。
今離れたら、もう二度と会えなくなる気がして。
怖くて……
親太郎の顔が見たくなった。
静かに病室のドアを開ける。
親太郎はドアに背中を向けて寝ていた。
親太郎の寝息。
あの丸い背中。
それが、あと2カ月で……
あたしは唇を噛みしめ、親太郎のもとに歩み寄った。
親太郎の寝顔が見たくて、そっと覗きこむ。
その瞬間、息が止まった。
親太郎の鼻からたくさんの血が流れていた。
枕が赤く染まり、口元も血だらけだった。
「親太郎っ!?」
メニュー