あたしの質問に、先生は目を丸めた。
恐怖で震える体。
乱れる呼吸。
ドクドクと激しく鳴る心臓の音で、耳が痛い。
でも、あたしは先生から目を逸らさなかった。
先生は、深く息を吐いた。
先生の手におさまる書類がカサっと鳴って。
先生ののど仏が、ゴクリと動いた。
「もう、ご両親には話してあるんだけど……」
先生は、言葉を区切り言いにくそうにあたしを見た。
「先生。
教えてください。あたしも、知っておきたいんです。
親太郎は、もうそんなに長くはないんですよね?
今まで自分に違うと言い聞かせて逃げてきたけど、それももう限界です。
先生……親太郎はあとどのくらい――」
「2か月だよ」
あたしが最後まで言い終わらないうちに、先生の声が重なった。
一瞬、呼吸ができなかった。
今、なんて……?
「親太郎くんの余命は、あと2カ月」
あと
2か月……


