看護師さんが運んできてくれた、夕食。
おかゆに、おかずはほぐしてある魚だった。
スプーンで魚をおかゆの中に入れ、上半身を起こした親太郎の口へ運ぶ。
「おいしい?」
「うん……おいしい」
少ししか開かない親太郎の口。
食べさせる時に、たまに口からおかゆがこぼれて、スムーズに食べさせることができなかった。
それでも、親太郎はちゃんと食べてた。
前はあんなに魚は嫌だと駄々をこねてたのに、今はそんな文句は一言も言わずに食べていた。
おかゆはまだあと半分残っていたのに、親太郎はもう『お腹いっぱい』とそのまま横になった。
食欲、どんどん落ちていってるんだ。
声だってかすれてるし、笑顔だって弱々しいし。
全然、元気になってない。
毎日点滴してるのに。
きちんと薬だって飲んでるのに。


