神様、助けてください。
親太郎を、元通りにしてください。
さらにギュッと手を握ると、親太郎の目が微かに開いた。
「あ…ごめん。
起こしちゃったね」
親太郎はあたしを見て、微笑んだ。
右頬のえくぼが、薄っすらと出ている。
「おはよ、菜緒」
親太郎の消えそうな声。
「おはよ、親太郎。
調子はどう?」
あたしが聞くと、親太郎はゆっくり口角を上げ、弱々しく言った。
「絶好調」
「もうすぐご飯の時間だよね。
おばさんは?」
「今日は、残業で遅くなるかもって言ってた」
「そっか。
じゃあ、今日はあたしが食べさせてあげるね」
「サンキュ」


