今、あたしの願いが叶うなら、この歌の歌詞と同じことを願う。
あたし達に、大きな翼を下さい――と。
自由に羽ばたいて。
病気なんて知らない身体になって。
将来なりたいものの為に、必死になって勉強して。
学校に通って、卒業して、また進学して。
背中の大きな翼を目一杯使って、この大空へ羽ばたいていきたい。
歌の2番目に突入すると、学習室にいた子供たちも全員参加していた。
みんな親太郎のオルガンの周りに集まり、小さな口を大きく開けて楽しそうに歌っていた。
改めて、音楽ってすごいと思った。
年齢、性別関係なく、みんなの心が一つになれる。
笑顔になれるし、楽しくなれる。
颯太くんも、本当に楽しそうに笑っていた。
でも――…
曲が終わるにつれて、颯太くんの瞳にはたくさんの涙が浮かんでいた。


