親太郎と目が合った。 その目はとても真剣で。 「この曲、多分颯太も知ってると思うから」 親太郎は、歌う前にサビの部分を弾いてみせた。 「……あ......知ってる」 颯太くんの目は、もう半分が閉じかけている。 瞬きをして、必死で目を開けようとしていた。 「これは、今年の合唱コンクールで歌った曲なんだ。 俺、指揮者したんだぜ」 「……すげぇ」 「だろ」 親太郎は、颯太くんを見てニッと笑った。 そして、すぐに真剣な表情になった。 「頑張れ」 颯太、頑張れ。 二度言った。