あたし達は祈った。 颯太くんとまた一緒に笑い合いたくて。 颯太くんは、親太郎と同じ病気。 お願いだから、戻ってきて。 現実を見て恐怖に震える親太郎に、どうか光りを与えて下さい。 神様は、少しだけあたし達に時間を与えてくれた。 それは永遠ではなく、ほんの数時間だったけれど。 それでも、あたし達には十分すぎる時間で。 颯太くんと、もう一度笑い合うことができた。 颯太くんは、車いすに乗って病室に戻ってきた。 「……ただいま」 その声は弱々しく、痩せこけた頬はまるで別人のようだった。