近づく恐怖。 誰もが感じていた。 颯太くんは、4日も病室に戻ってこなかった。 親太郎は、キレイに整った颯太くんのベッドを眺めているだけで、何も言葉を発しなかった。 ただひたすら、颯太くんの帰りを待った。 きっと、自分に重ねているに違いない。 ベッドで上半身を起こす親太郎の背中は、常にピンと張っていた。 颯太くんのベッドを見て、そのあと静かに空を見上げて。 右腕のミサンガを、時折ギュッと握りしめていた。