久しぶりに、親太郎の頬に赤みが戻った。 あたしの大好きなえくぼも。 みんなで親太郎の頭を撫で、親太郎は逃げるように布団にもぐり込んだ。 賑やかになった病室。 看護師さんに注意されないか心配だったけれど、今は、それどころじゃなかったみたいだ。 ポカンと開いていた、颯太くんのベッド。 この時は、全然不思議に思わなかったけど、 颯太くんはひとりで闘っていたんだ。 生死をさまよって、助けを求めていた。 それに気付かずに、あたし達は笑っていた。 きっと、あたし達に手を伸ばしていたはずなのに……