「そう言えばさ、それ、どうするの?」
親太郎の手におさまるレターセットを見て言った。
「あいつらに、手紙書こうと思って」
そう言って、親太郎は恥ずかしそうに笑った。
「ほら、あいつら、俺が急にこんなことになって戸惑ってるだろ?」
「………」
「あんま心配かけたくないからさ。毎日、手紙書けるときに、俺の状況を伝えたいと思って」
……親太郎。
「メールより、手紙の方が気持ち伝わりそうじゃん?」
また親太郎がハニカンだ。
「それ、すごくいいと思う」
あたしが言うと、颯太くんも激しく頷いた。
「あたし、郵便屋さんになってあげるから、たくさん書いて」
書いて、書いて、書いて。
親太郎は今、生きているんだって、証明して。
親太郎の字で。
親太郎の表現で。


