事実じゃねーし……
親太郎の言い訳が、白い布団の上に落ちた。
親太郎が目を伏せると、キリンのような長いまつ毛で少し影ができた。
少し痩せた親太郎の頬が、余計細く見える。
颯太くんも同じだ。
今日は元気だけど、最近また痩せてきてる。
今、2人の身体の中では何が起きているんだろう。
きちんと治療の成果は出ているんだろうか。
きちんとがん細胞は減っていて、きちんと回復しているんだろうか。
先生に聞こうにも、怖くてそれができない。
真実を聞きたいけれど、もう恐怖に震えるのは嫌だから。
親太郎が元気な時には、病気のことを忘れて過ごしたい。
少しでも、普通の生活に戻ったように思いたいから。


