言葉は、自分の舌で潤のほっぺたに付いたソースを舐める。

言葉!?

あ、嫌でしたか…?

嫌じゃないけど…外で…
しかも、人通りある所で…

周囲から、視線が集まる。

ふふふ、若いって良いわね~

ひゅーひゅーラブラブ~

二人は顔を赤くして離れる。

(こないだのクリスマスパーティーの件もあったし、最近やけに言葉を意識してしまう…)

(は…恥ずかしいです…)

お、そこに居るのは
兄妹夫婦ではないか。

恵介?
それに…亜希に柳岡に関に希まで?

本当なら、お前達を誘ってるところだか、今回は二人で楽しくやってくれ。(恵介

そうよ。気を使って誘わなかったんだからね?(亜希

頑張れよ。(柳岡

右に同じ(関

機会あったら後で合流しよっ!(希

じゃあね~(一同

おう、じゃあな。
嵐のように来て嵐のように去って行く…か。

どうしたんですか?

いや。何でもない。
さ、そろそろ時間だ。
会場へ急ごう。

はい。
あ、お兄ちゃん…?

どうした?

あの…はぐれないように
手…握っても良いですか?

潤は無言で手を握る。

手、離すなよ?

はい!

二人は、年越しのカウントダウンが行われる会場へ急ぐ。

カウントダウン会場にて。

さあ!今年も残りわずかです!
1分を切りました!
残り10秒からカウントダウンしたいと思います!(司会

間に合ったな。

そうですね。
あ、もうカウントダウン始まってますね!

10…9…8…7…6…5…4…3…2…1…0!!

おめでとう!!

ハッピーニューイヤーん!

なんだそれ?

はははは。

今年も始まったな。

はい。また、今年が始まりました。

今年もよろしくな。
言葉!

はい。今年もよろしくお願いします。お兄ちゃん!



番外編 その1 完