音をたてず、気配を消しながら服を着終わった時‥ 彼の携帯の着信音が聞こえ、彼が誰かと話し出した。 「もうイヤだ‥」 「そんな事‥」 「もう‥ヤメテくれ…」 彼は随分取り乱しているようだった。 ガチャ‥ 玄関の開く音‥‥? そして最後は小声で話していたので聞き取れず、2階へ上がる足音が聞こえてきた。