奴が怯んだであろう隙に、振り返りもせず脱ぎ捨てられた服を暗闇に慣れた目でかき集め、1階に駆け下りた時‥ ガチャッ―― 玄関の開く音がした。 慌ててバスルームへ身を隠し、耳を澄ます。 んっ‥ 誰? 考える暇があったら何か着なきゃ。 裸体を晒す位なら‥ あぁ 逃げる事に集中しなきゃダメだわ‥