安全確認も兼ね、ベランダに出てそよ風を感じていると‥ んっ! この甘い香りは・・・ 鼻を擽る魅惑の香りに体中で危険を察知し、慌ててベランダから身を乗り出し、隣を窺とした その時‥ 奴だ! 確かに感じる気配に 慌てて部屋に入り、完全防備体制に入った。 ‥っ ココは絶対安全領域だったのに そんな思いも虚しく、恐怖に体中が蝕まれ、心臓が子宮に堕ちてくる錯覚に囚われていた。