年上王子様

というわけで、放課後になった途端、
四季ちゃんに引きずられるようにして、
近くのショッピングモールまで連れてこられた。
なんかわかんないけど、
疲れた…。
「何げっそりしてんの!行くよ!」
四季ちゃんにバシッと背中を叩かれ、
また引きずられるように連れられる。
なんか、お客さんからの視線が痛いです。
でも、四季ちゃんはそんなの気にせず、
ずんずん進みます。
なぜ、こんなにはりきっているんだ…。
「着いたよ!」
四季ちゃんが自慢げに言った。
四季ちゃんの店じゃないでしょ。
そのお店は、ピンクベースの店内の
下着屋さんだった。
中には、女子高生やOLがうじゃうじゃいる。
すごい繁盛してる…。
「ゆゆー、つっ立ってないで!入って入って!」
いやいや、あたかも自分の家のように言ってんじゃないよ…。