すくんでいる訳でも無い。なのに、何故か足は一向に動いてはくれなかった。
言うなれば、頑丈な鎖が手足に幾重にも巻き付いているかのごとく窮屈で重い。別の大きな力に縛り付けられているように、何かが全身に絡みついている。
これはなんだ。逆らうことが出来ない──
「上手く逃げ出せたんだから、そのまま生きて行けばいいじゃない」
「うるさい! 俺は、オリジナルになるんだ」
「馬鹿なの? 父さんや僕が死んだって、オリジナルなんかになれる訳ないでしょ。あんたも僕も、コピーはコピーなの」
「違う! 俺は、コピーなんかじゃない! 偽物なんかじゃない」
「何故、そんなものにこだわる」
もう、誰一人として責める者はいないというのに、フォージュリの耳には、彼らの声が今も聞こえているのか。それほど、自分を追い詰めているのか。



