「妙ちゃん?
たーえーちゃん?」
「…へ?」



「やっと
目覚めましたね」
「ねぇ
羅那?」



「はい」
「何で…
何で三崎 藍馬といんの?」



「みさき…らんま?」
「そうだよ!
この学校の王子様!!」



「…王子様」
「知んないの!?」



あたしは頷く
「ありえん!!
羅那アンタこの中学に
1年の時からおるろ?」



「もちろん!!
入学式にもいました」
「なら
何で知らんが?」



「それは…
その三崎 藍馬って人が
転入してきたからでは?」
「三崎くんは
入学式でも女子に
囲まれてた!!」



「……」
「とりあえず出よ」



妙ちゃんに
腕をひかれ
図書室を出た