私が話しかけるとハッとなった静に、ニコッと微笑むと男の方に顔を向ける。





「貴方の私生活なんて、私には何の関係もございませんわ。
私には私の生活が、貴方には貴方の生活がございましょう?他人にとやかく言われる筋合いはございませんわ。
・・・静、帰りましょう?」




「う、うん・・・」





途中とめようとしてくれたマスターへと視線を向ける。




「お店、散らかして申し訳ございません。また日を改めて伺いますので・・・」




「い、いえ・・・またの御来店、お待ちしております」




本当に申し訳なさそうに眉をさげて言ったマスターに最後にニコッと笑い店を後にした。