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着信 海飛
裕稀のお兄さんだ。

「はい もしもし」

「由愛ちゃん、病院来て。302号室…」

「え…」

「とりあえず来て!早く。」

何?どうしたの…


―――――――――――――

302号室…ここだよね?
個室…?

でも心配する必要ないよね?
だって裕稀は生きるから。
ずっと側に居るって言ったから。
裕稀は約束は守るから…




「失礼します。」





『シンマカワリマス。…ダメダ…
『センセイ、ドウシマスカ?
『ジョサイドウ………イ…
『ダイ……デ……?
『ス……チャ………テ…

なにが起こってるの?
裕稀に勝手に触らないで…
変なのあてるのやめて…
裕…裕稀…
カミサマ…ヒロキヲタスケテ……
ツレテカナイデ…
ズットイッショッテイッタカラ……



ここはどこ?
…病院だ。
裕稀は……?
裕稀…ヒロキ…?

「由愛ちゃん、あなた倒れたの。もう無理しなくていいよ」

タオレタ…?ダレガ…?

「裕稀は…裕稀はどこ…?」

「霊安室に」

霊安室…?
レイアンシツッテナニ?
死んだ人が入る部屋…?

どうしてそんなところに
裕がいるの?

早くだしてあげてよ

警察呼ぶよ…

何でナンデ……ドウシテ…