目が覚めて枕元を見ると、数枚の諭吉が散っていた。 「6万…。多いよ」 指先で数えてため息を吐いた。 しきりに時計を見ていたから、時間に焦っていたんだろう。 一枚多く置いていった。 まあ、くれるんならもらうけど。 結構早く客に買われたから、ホテルを出ても22時ぐらいだった。 もう一人ぐらい、いけそう。 時間も早いし。 暇だし。 そう思って、ネオン街に再び繰り出した。