携帯で時間を確認すると、夜の7時を示していた。


相当寝ちまったな。



暗い中鈴加を1人で帰らしてしまったな。



無事に帰れたか電話かけよう……



ゆっくりと起き上がった。


あぁ―……まだなんかクラクラするな。



……あれ。



頭を押さえて気づいたこと。


きっと鈴加だな……



額にひんやりと付いている冷えピタ。



うちにこんなものあったのか……?




それにしても熱があるのに体は冷えるな―……



――シーン



「はぁ―……」




静かで真っ暗な部屋。



なんだろ……。熱だからか……?


異様にこの光景が寂しく寒く感じる……



おっと。



それより鈴加に電話、電話。