「で……でも……」



熱は計らないと。



せめて冷えピタだけでも……



「お願い……だから……。離れていくなよ……」


「司先輩……?」



本当にどうしちゃったの……?


何をそんなに不安に思ってるの……?



「大丈夫ですよ……?あたしはここに居ますから……」


不安を少しでも取り除けるように、そっと手を握った。


「ん……そっか……」



そしたら、安心したのか……ゆっくりと目を閉じた。


一時したら定期的な呼吸が聞こえてきた。


眠った……かな……?





よしっ。



小さく意気込み、そっと司先輩から手を離した。