「その様子だと司先輩と仲直りしたみたいだな」
「へ?」
「昨日お前途中で帰るからさ―……」
あの逃げた時……?
「全部を理解し合うのは無理でも、相手を想ってればきっとそのうち分かりあえる……って昨日言おうとしたんだけどなぁ―……」
お前が逃げるから……とでも言ってるような目。
「ゔっ……」
だって―……
「まぁ、よかったな」
ニカッとはにかむ智也。
「うん……」
「じゃあさっさと行けよ。司先輩待ってんだろ?」
ニヤリと笑みを浮かべた
「うんっ!じゃあ、また明日」とだけ言って、走り出した。
次に向かうのは司先輩の教室。
カバン持ってこないといけないからね。
えっと3C……3C……ここだよね。
来たのはいいけど……
先輩だらけで入りにくい―っ!!