「はぁ―……」



ついに口から出てしまったため息。



こんなに俺が悩むなんて……



ってか、俺が悩むのは鈴加のことばっかりだよな……



つまり、鈴加にそれだけはまってるってことか。




……考えすぎて頭が痛い。



フラフラもするし。



とにかく明日、鈴加と話そう。



話して早く抱きしめたい……



手に入ったかと思えば、すぐにすり抜ける。



そんな思いをするのはもうこりごりだ。




全てを受け止めるから―……



だからもう二度と俺の腕から逃げるな。



離れていくな……



俺の腕の中にいてくれ……





それから一晩、眠れない一夜を過ごした……