――パタン



ゆっくりと閉めた、鈴加の家の玄関。



その場から歩き出し、はぁ―……と息を吐いた。




鈴加は何を悩んでいるんだ―……



俺が触れようとしただけで、ビクッと震えた小さな鈴加の体。



あれは結構傷つくよなぁ―……



今日は異様に嫌がられてないか…?



俺……



昼休みも触らないでって言われた上に、さっきも……



もしかしてっ!


俺に触られるのがイヤだとか!?



はぁ―……、だったらマジへこむ……



なのに、俺は触りたくて……



家を出る瞬間に、頭を撫でてしまった。



あれはヤバかったか!?



嫌がられてるのに、触るなんて。



……ってなんか俺、本当に変態みたいだ。



でも触りたいって思うのは当たり前だしな―……



特に好きな女には尚更―……