「はっ!?えっ!?」 智也の前から走り出した 「ちゃんと最後まで聞いていけよ……」 そう呟く智也には全く気づかずに、走った。 ――――――――…… もぉ―やだっ…… もやもやする気持ちがイヤ。 家に上がり、足早に部屋に入った。 ベッドに倒れ込み、顔を枕に伏せる。 信じてるよ…… あたしは信じてるもん。 信じて…… ――ピンポ―ン 軽快な音が耳に響いた。 ……誰か来たのかな? もしかして……智也? 追いかけてきたとか……? 開けないとうるさそうだし……