「昨日も会ってたんだもんな―♪鈴加ちゃんと♪」
「……は?」
「鈴加ちゃんに朝帰りさせるなんて!このこのっ!!」
っ!!
ニヤつきながら、肘で俺をつついてくる。
「な、何でお前が知ってんだよっ!!」
「見ちゃったから♪」
見ちゃったって、一体何を!?
「つーかそれ見てたの俺だけじゃねぇよ?」
「……は?」
「男子バスケ部、全員が見てた」
「はあ!?」
周りを見渡すと、もうすでに男バスから情報を聞いたのであろう……
クラスメイトが何とも言えない表情で俺を見ていた。
いや、完全に面白がってニヤニヤしている。
……マジかよ。