そんなの……決まってるじゃん。



「信じます……」


「……」


「信じてます。司先輩のこと…」



そう言って笑うと、司先輩もホッとしたように一緒に笑った。



「あっ、やっぱりもう一つお願いしていい?」


「え?別にいいですけど……?」



ニヤッと笑った先輩に、背筋がゾッとした。



い、イヤな予感……




「風呂、まだ入ってないんだよな?」


「あっ、はい」




ネックレスのことで飛び出してきたから……




「じゃあ、やっぱり一緒に入ろうか?」




「……っ///絶対イヤ――っ!!」





あたしの声は近所迷惑じゃないかと思うくらい、部屋中に響いた。







この時、幸せいっぱいのあたしには理解出来てなかったのかも知れない……





“信じてる”という言葉の意味の重さを―……