もちろん、記念日だっていうのはずっと前からわかってたよ。
でもプレゼントなんて貰えると思ってなかったから……
「あぁ―なんだ。そんなことか。別にいらねぇよ?」
「えっ……」
そ、それはあたしからのプレゼントは嬉しくないと?
「言っとくけど、鈴加からのプレゼントが嬉しくないわけじゃねぇからな」
あたしの考えてることを、サラッと言い当ててしまった
「ただ、俺の自己満足……」
自己満足……?
意味が分からず、ジッと見つめる。
「っ……///」
えっ!?なんで赤くなるの!?
「つまりだなぁ―……、俺があげたものを身につけてほしかったんだよ……」
「そ、それって……///」
司先輩につられて赤くなる。
「俺のモノっていう、証[あかし]」
「っ……///」
あたしを見ている瞳が優しい。
愛しいと瞳が伝えている……