「んっ……」
寒い……
「ほら、もうちょっとこっち来い」
「んっ……」
ピタッと引っ付く。
あっ、温かい……
……………ん?
パチッと視界が明るくなる。
「おはよっ」
「あ、あれ……?司先輩?」
「司って呼ばないんだ。昨日はあんなに呼んでくれたの」
そう言ってニヤリと笑う司先輩。
「えっ……?あたし…が……?」
司先輩を司なんて……
――『……司って呼んで……」
――『あぁっ……つか……さ……』
――『……もっと呼んで』
――『んあっ……司っ……司ぁ―……」
「っ―……///」
昨夜の記憶が一気によみがえってくる。
「おっ、思い出した?」
「からかわないでくださいっ///」
「ん?」
ん?じゃないよ!!
毛布に包まれていると言っても、見えてしまう司先輩の上半身。
「か、隠してください!!」