「とにかくさ、どちらにせよ今までの行動のことは謝れ」


「……行動?」


「そう。鈴加ちゃんにヤキモチ妬かせたくて、女と居たこと」



「っっ!!」




いつからバレてたんだ!?


俺、誰にも言ってないはずなのにっ!




「バレてないと思ってたのかよ。言っとくけどバレバレ」



う゛……



「女と一緒に居るのは鈴加ちゃんがいる前だけだし、その後必ずお前、鈴加ちゃんを見てたからな―っ」



んだよ……。マジでバレバレだったんじゃん。




「まぁさ。ヤキモチなんて素直に妬けるコと、妬けないコ。いるんじゃない?」



「は?どういう意味だよ?」


「さぁ―。それは、秘密―っ♪じゃあ俺、帰る」


「はっ!?ちょっ……」



引き留める俺を無視して、風のように帰っていった。



な、なんなんだ……




素直に妬けるコと妬けないコ……?



鈴加が素直に妬けないコとでも言うんだろうか……?



でも、元カレに振られた原因はヤキモチを妬きすぎたからだって言ってたよな?



つまりそれだけ執着してるってことだろ?



ヤキモチを妬かない俺には、執着が無いから妬かないんじゃないのか……?



「はぁ―……、マジわかんねぇ―……」





ため息混じりの言葉が、部屋中に響いた。