でも……



今日初めて出会ったキミは、瞳いっぱいに涙を貯めて、泣いてる弱々しい女の子だったんだ……




最初はやっとゆっくり寝れそうだったのを、うるさい泣き声で安眠を壊されて、凄く苛立ちを感じた。




だから何も考えず、鈴加を怒鳴ってしまったんだ。



ビクッと体を震わせて、俺を見上げたその姿は、俺が想像していた七村鈴加とはかけ離れたものだった……




噂通り綺麗な顔立ち……



クリッとした瞳に、ほんのり赤く染まっている頬。



薄いピンク色の唇で……一瞬で男ウケする顔だと理解できた。



そこまでは想定内。



イヤ……正直、想像以上だったけど。