だって怖いんだもん……



教室の前で立ちすくんでいると、チラッと視界に入ってきた光景。



孝太と楽しそうに腕を組む女の子。




きっと新しい彼女だろう……



やっぱりまだちょっと胸は痛む。




でもそれはあのセリフのせい……



孝太に未練があるわけじゃない。



あるわけ……ない……




でも、孝太の時みたいに嫌われるのはイヤ。



『お前……束縛激しすぎ』なんて言われて、離れていかれるのはイヤ……




離れないためなら……




別れないためなら……






――あたしはいくらだって我慢してみせる




それが……どんなにツラくても―……