なんだかんだで、ちゃんと部屋に着いた。



・・・最上階だとおもわなかったけど。



引越しは今日らしいから、
玄関のドアはあけっぱなしで、引越しの業者さんたちが、あわただしく動いている。



・・・ていうか、仁どこ?



部屋を入ろうにも、緊張して入れない。




「椎?」



「・・・仁?」



あ、仁の声。そうおもって振り返ってみるけど・・・


「・・・誰?」


「あれ、俺また一段と変わった?」


えぇ。いやみですか。また一段とイケメン化してきて・・・。



ニコッって微笑んだら、普通の女の子は、鼻血出しまくってるんだろうなってくらい。



なんで、こんなのが双子なんだろ。



完璧一卵性じゃないよね。