あたしは、高津くんと向き合う。


そう確かに決めたはずなのに・・・・。


頭の中だけでなく、心の中までも大輔くんに支配されていた。



こんな気持ちのまま、高津くんとデートしていいのかな?
そう思って何度も高津くんとのデートを断ろうとしたけど


「今度のデート、俺に任せて。絶対、梨華ちゃんを喜ばせてみせるから」


事あるごとに、そう笑顔で話す高津くんの顔を見たらデートを断ることなんて出来なかった。



『じゃぁさ、メールでもなんでもいいから断っちゃいなよ』


きのうの夜、どうしていいか分からないで沙羅に電話で相談したら、そうアッサリと言われたけど


「無理だよ。メールでなんて。。。失礼だよ」


そんな言葉しか出てこなかった。