海千祭。 運良くあたしはすぐに悠生を見つけれた。 人が少ない校舎のピロティにいた。 「悠生…っ!」 「詩織?」 ちょっと元気ない悠生。 「ごめん…ごめん! 全部誤解だった… だから…」 「……うん?」 「海千祭、一緒に…回ろう?」 「……へえ」 悠生と目が合う。 …凄く悪戯な瞳になってた。 「誤解?何を何だと誤解したの?」 くっ…。 意地悪過ぎ…っ。