帰り道、あたしは早歩きで帰っていた。 あいつが来る前に帰る。 「…っ」 信号待ちしてたのはあたしの好きな人。 「…悠生!」 悠生は驚きながら振り返る。 「詩織っ」 嬉しそうに笑う悠生。 あたしも嬉しかった。 「一緒に帰ろう?」 「おぅ」 みんなとはすれ違いが多くてあんまり会えない。 「そういえば最近…「詩織ーっ!」 …最悪だ。 初めての悠生との帰り道なのに…。