…思い出した。 今、ステージ上なんだ。 "やれ" 悠生が言う。 絶望的な目で見てくる美風ファン。 『…美風、オレの事好きだろ?』 「好…」 言い終わる前にオレは美風の顎を上げて、顔を斜めにして美風を覗き込むように構えた。 『オレも』 そして美風の口を塞ぐ。 一瞬だけ中に入って、今にも座り込みそうな美風の腰を支える。 離れた瞬間、案の定美風はしゃがみ込んだ。 ヒューっと黄色い声が響く。 だけど次に来た言葉は意外なものだった。