「お前がいたからオレ等はここまで来れた」
「…大雅が…俺を認めた…」
俺は詩織を見る。
詩織は笑ってくれた。
「別に認めてはねーよ!」
「めっちゃ信頼してるくせにー」
「うっ…うっせぇ!」
かなり嬉しい。
「みんな、ありがと」
「うちこそありがとう
悠生がいなきゃ…本当に…」
「お前は玲央がいたからだよ」
優しい声を意識してみる。
「…悠生って女たらしやん」
予想通り玲央が食いついてきた。
おかしくて笑いをこらえながら聞く。
「どこがだよ」
「玲央嫉妬してるだけだろ」
「…うるさいな」
まじ楽しい。
その時入り口付近にいた野次馬が静かになった。