よし、ちょっとテンション上がったし、帰るか。 傘と言う名の便利アイテムなんて持ち合わせていない。 しかもこの勢いとなると、相当びっしょびしょになると思う。 だかしかーし、テンションの上がったあたしなら、雨なんてへっちゃらさ。 たまには浴びてみるのも気持ち良いかも知れないし。 ほら、雨だって降りたくて降ってる訳じゃないんだし。 よっしゃー!! 気合い入れてー、 いざゆかー、ん゙ッ??! 「お前、何する気??」 一歩踏み出そうとしたその時、 骨ばった手があたしの右肩をつかんだ。