なんてことを考えて、この日の学校は終わった。 でも、俺の1日はまだ終わらない。 学校が終わったら、俺には行くところがある。 乃亜の迎え。 …それもあるけど、乃亜の迎えの前に行くところ。 「あら、氷野くん。」 「こんにちは。」 今俺に声をかけてきたのは、看護師さん。 ん? 看護婦? ナース? あまりにも通いすぎて、顔も名前も覚えられてしまった。 ここは、病院。 俺はほぼ毎日、学校帰りここに寄る。 もちろん遊びに来てるわけじゃない。 お見舞いって言うのかな。