「池内。」 「ん?」 「…ごめん。」 「え?」 「ごめん、俺池内とは付き合えない。」 「…うん。」 「ごめんな。」 「ううん。そう言うと思ってたから。」 俺はこれを伝えたかった。 ホントなら学校なんて来る気しない。 朝、慎吾には出席日数とか留年って言ってたけど、そんなこと考えられなかった。 そりゃ留年は確かに困るけど、池内に返事がしたくて。 菜緒に申し訳なくて。 こうしなきゃ自分で自分が許せなくて。