体育の時間はさすがにボーッとしてられなくて、なんとか参加した。 でも寝てないからか、全然思うように体が動かなくて。 活躍の“か”の字もなかった。 いつも活躍してるわけじゃないけど。 「氷野。」 「……?」 「ボール集まったら倉庫にしまってきてくれるか?」 「あぁ、はい。」 なんで俺? めんどくさ。 まぁいっか。 みんながカゴにボールを戻してから、そのカゴごと倉庫に持って行く。 バスケットボールをしまうところは意外と倉庫の奥の方で、一苦労してしまった。