ごめん。 ごめん。 ごめん… お前の好きなキャラクター、俺忘れてた。 いつの間にか、お前とのことが薄れてってる… お前と過ごした記憶… 薄れてってるんだよ… ごめん。 菜緒。 謝ることしか出来なくて。 今思えば、そういうこと何度かあった。 体育祭の日。 俺と慎吾が競技から戻って、池内が乃亜と遊んでるの見て、中学の時みたいだって先に気付いたのは慎吾だった。 俺じゃなかった。 1番先に思い出さなきゃいけないのは、俺なのに。