ドキドキしながら画面を見つめ続けていると、返事はすぐに来た。
でもそれは「啓介くん」からではなく、サブアドレス…「犬太郎」からのメールだった。
【 今はこのまま、ユウとメールしていたい。 】
ユウとメール。
犬太郎の答えは、さっきと変わらない。
私の想いは、これ以上、届かない……。
啓介くんのことが凄く凄く好きなのに、その想いは届かない。
そう、少なくとも高校を卒業するまでは……犬飼くんが外国に行く前までは、私と啓介くんが現実で近づくことはない……。
胸がギュッと締め付けられて、先生やクラスメートたちが居るのに涙が溢れそうになる。
こんなところで泣いちゃダメ……絶対に、ダメ……。
それを言い聞かせながら、必死に下唇を噛んで耐える。
泣いちゃダメ。
今は心を落ち着かせて、耐えなきゃ……。
ブー ブー ブー
そこに届いたメールの差出人は、啓介くんだった。



