ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~



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それから私たち3人は、ファミレスに入った。

クレープ屋さんに行く予定だったけど、もうそんな気分じゃないし、青山も無口で、クレープのことは言わなかった。


「落ち着いた?」

「ん……啓介、ごめんな」

「ううん、平気。
て言うか、彼女に謝るべきじゃない?」

「あー……うん。 結城、ごめんな?」


すっかりしおらしなった青山に、首を横にブンブンと振って応える。


「私も、ごめんね」

「いや、元々は俺のせいだから、お前はあんまり気にすんなよ」

「……うん、ありがと」


お互い、いつもの元気はないけれど、それでも私たちは笑顔で見つめ合った。




「あ、まだ紹介してなかったな!!
コイツは村雨 啓介。今は違うクラスだけど、小学校の時から一緒なんだ。いわゆる幼なじみな。
で、こっちは結城 奈央。1年の時から同じクラスのー……腐れ縁ってやつ?」


お互いの名前を教えたあと、青山は笑いながら立ち上がる。


「俺トイレタイムに突入するから、二人で話しといてー」


いつも通りの馬鹿に戻った青山は、あっという間にトイレへと行ってしまった。


話しといて、って言われても……何を話せばいいのかな?