涙がボロボロと溢れる中で、3通目を開く。


【 苦しめてごめん。 だけど、俺も苦しい。 】


村雨くん……ごめんなさい……。


私、自分のことしか見てなかった。

自分だけ大変な立場に立たされて、苦しくてツラくて、悲しくて……。
と、そんな風に思っていたけど、本当はずっと、村雨くんだって苦しかったんだ……。




どうしよう。なんて返せばいいだろう。

ていうか、今更メールに気付いて返事を送るなんて、遅すぎるよね……。


「村雨くん……」


【 ごめんなさい。 】


……結局私は、それしか送れなかった。

他に言葉が見つからなくて、涙だけがポロポロとこぼれ落ちる。

村雨くんからのメールを何度も何度も読み返しながら、ただただ涙をこぼすだけ……。


そこに、村雨くんからの返事が届いた。




【 大丈夫。 】


たったそれだけの、短いメール。

まるで私とのやり取りを拒んでいるかのような、そんなメールと共に3連休の2日目が終了した。