ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~



ズキン……と、村雨くんの言葉が心臓に突き刺さる。

呼吸が速くなり、苦しくて悲しくて、ツラくて……もう、何も考えることが出来ない……。


最初に「村雨くんと犬太郎は一緒だ」と言ったのは私なのに、同じことを言い返されたら、こんなにも胸が苦しい。

村雨くんも、こんなに苦しかったのかな……。
言い返してきた時、どんな顔をしてたのかな……。



「……もう、ヤダよ……」


涙がポロポロと溢れ出し、心臓に突き刺さった村雨くんの言葉が、痛みが、体全体に広がっていく。




……ポツリ、降り出した雨。

私以外誰も居なくて、みんなの記憶の中から忘れ去られた公園で、ゆっくりと携帯のボタンを押す。


【 ごめんね。 】


その4文字だけを書いたメールを送り、私は静かに、携帯の電源を切った。